『koten』を終えて

kotenにお越しくださった方々、そして、来れずとも応援してくださった皆様、誠にありがとうございました。私にとっては一大イベントだったはずなのですが、日常生活の方もなんだか大変だなぁ・・必死、等と思っている間に1週間が過ぎてしまっていました。ご挨拶が遅れまして失礼いたしました・・。

今回のkotenは一見特に綺麗でも凄くもない。常人には到底できない大技もとくにない。極めて個人的で、取るに足らない、ちょっと見るのも恥ずかしくなるような部分が多かったと思います。惨めで、ダサくて、かっこ悪くて、目をそらしたい瞬間だってあったかもしれません。

なぜそんなものをわざわざ人前でやる必要があったのか。
一歩間違えたら私はただの笑い者でしょう。一歩間違えてなくてもそうかもしれません。それでもいっそ笑われてやろう。私は、私の大切なものを、大切だと言い続ければいい。なーーんて頭の中で考えるのはごく簡単でしたが、実際のリハーサル中はかっこ悪く思われたくない自分の強烈な自意識との戦いが繰り広げられる訳です。「表現」という一見素敵な枠組みに含まれる、潜在的な暴力性や、独りよがりに容易に陥ることのできるその構造に、お手上げ状態でもありました。

方程式を手放すこと。観る人の思考を侵蝕しないこと。感覚を思考で塗り替えてしまわないこと。湧いてくる以上のものを出そうとしないこと。気づけばやりたいことよりも、やりたくないことが増えていました。後半戦は、ひたすら削り続ける日々だったように思います。最終的に残ったものは、消去法の末の、残りカスみたいなものだったのかもしれません。

我に返ると、なんだかやっぱり恥ずかしい気もしてきます。こんな姿晒して、馬鹿にされただろうか。ひそひそ笑われるの、本当は怖いし大嫌いなのです。実際のところどう受け取っていただけたのかはわかりません。それぞれ受け取るものは違って当たり前ですし、好き嫌いだってあるでしょう。怖くて仕方がありませんでしたが、それでも終演後に頂いた暖かいお言葉の数々に、ただただ救われる思いでした。本当に、ありがとうございました。でももし、ここで暖かい言葉をもらえなかったとしても、私はこれからも大切なものを大切だと、言い続けなければならない。そんな気もしています。

ダンサーの方も、そうでない方も、古くからの友人も、全くの初めましての方も、今、生きて日々生活をしているということ。共有すべき点は、そこだけだったように思います。ただの無名な人間が、ただ1時間、ただ踊るだけの場。お立ち会いいただき、ありがとうございました。これからも、日々生活してまいります。貴方の生活にも、よろしければ今度お邪魔させてください。



special thanks:

【たるたにあき様】当日の音響、写真撮影、会場設営。
人一倍私を気にかけて声をかけてくださり、ありがとうございました。下らない提案も、謎の撮影大会も、頭の中いっぱいいっぱいでこんがらがりがちな私に、ふっと空気を入れてくれました。うっかりミスで有名なのに(失礼)、細かな音量調節まで責任もってこなしていただき、本当にありがとうございました。私が樽谷さんに音響をお任せしたのには、理由があったのだなと、終わってから強く実感いたしました。お世辞いわないところも、信頼しています。

【カマチエリカ様】当日の受付、写真撮影、会場設営、パンフレット協力。
カフェムリウイを紹介してくださり、誰よりもこの場で個展を開くことを喜び応援してくださったのはカマチさんだったと思います。当日も長時間お手伝いいただき、パンフレットの一工夫で悩んでいた私に、さすがデザイナー・・というアドバイスをくださったりしまして、本当に助けられました。嘘をつかない人だからこそ、私も誠実でいたいと、そして信頼できる人に囲まれて本番を迎えられたことが何よりも恵まれたことだったと思います。心から、ありがとうございました。

【ムリウイのたけしさん】会場提供、設営、照明。
個人的にすでに色々お伝えはしていますが、今回この企画はたけしさんの半ば強引な(笑)後押しがなければきっと実現していませんでした。人の背中を押すのが仕事と言っていたたけしさんの言葉は、本当でした。自分を信じられない私に時に寄り添い、時に喝を入れ、最後まで見捨てること無くサポート下さり、それなしに当日を迎えていたら、きっと全く違うものが出来上がっていた気すらします。あまりに深い考察と鋭い指摘に、何度もこの人は一体何者なのだ・・と困惑させられ、即興のパフォーマンスだったにもかかわらず、当日の照明オペがあまりに臨機応変で作中に声を出して喜んでしまうこともありました。本当に、お世話にしかなりませんでした。ありがとうございました。これからもお世話になります。



※最後にお知らせ

なんと、ムリウイの新企画に今回の私の公演名「koten」を使ってくださることになったのです・・・!企画内容のイメージにぴったりとのことで、使っていただくことになりました^^私も何らかの形で関わる予定ですので、日の目を浴びることの無い小さな作品をお持ちの皆様、どうぞご一読、そしてご応募をお待ちしております!
http://www.ne.jp/asahi/cafe/muriwui/events/koten.html

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